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たのしい循環生活

堆肥づくりのススメ【5】

活動スタートした20年前は、
コンポスト講座の参加者が1名ということもあった。
それどころか、広報もうまく行かず、
走り回っている間に、コミュニケーション不足が原因で
講師である堆肥名人の母’のぶばぁ’を怒らせて
私ひとりポツンということもあった。
散々な想い出は山のようにある。

今となっては、社会の現状を冷静にみれるものの、
当時私の頭の中は、国民全員が生ごみコンポストをつくると疑わなかった。
「どうして、みんながつくらないのか」
「もっと積極的になったらいいのに」
「生ごみは90%も水分で焼却場の負担を拡大させてるのに」
くやしい気持ちと、
もっとわかりやすく改善したいという気持ちに
つき動かされていった。

大小の講座を重ね、
そこででた質問などはすべて記録に取り、

フィードバックの鬼となった。
受講生の納得感を得られたことだけを残して、
話の組立てをおこなった。

また、地位も名声もない主婦の感覚的なことを教えるのだから
何かしら数値化しようと思い、
実験やモニターを何年も重ね、実践を裏付けを開始したのもこの頃だった。
研究機関の助成金を活用して、
研究会や視察を実施し指南を受けて論文も執筆したりした。
この時、個人がコンポストを継続するための5つの課題を抽出したことが
その後の方向性を決めた。

のぶばあと何日も徹夜して平成14年に
冊子「土の中の仲間たちと堆肥づくり」を発行した。
ありがたいことに、冊子ではじめての賞をもらった。
1年後、これまでの想いとこれからの決意を込めた
「堆肥づくりのススメ」が完成の運びとなった。
平成9年から教えてきたコンポストは
パネルや手書きの文章と実物のコンポストだけだったが
冊子ができたことで講座を充実させることができた。

ボランティア活動の交通費の一部に充てようと
このとき初めて値段というものをつけた。
ダンボールコンポストキットの製造工程も確保し
販売活動も本格的にはじめた。

「堆肥づくりのススメ」は、これまで販売数8万部を超え
今でも愛され続けてるバイブルとなった。

全国から講座の依頼がくるようになり
年間で300回を超えるまでに
コンポスト講座の会場はいつも満席になった。

想いだけで走り始めた活動が、徐々にかたちになった頃の
胸の高鳴りを思い出すと今でも胸がギューとなる。

父が亡くなって5年目の初夏だった。

たいら由以子

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